Mirror

腐蝕したミラーの持つ特有のヒリヒリとした空気が好きです。
エルスケンの「セーヌ左岸の恋」のアンが写るミラー、無軌道な若者たちの心象風景の全てがこの鏡面に在るような気さえします。
1950年代のサンジェルマンデプレ。
退廃的だけどエネルギーに満ちた、時折開くと気持ちが熱くなる作品。